新試験では、知識や技能に加えて思考力や判断力、活用力などが求められる!

少子化ではあるものの、大学全入時代に突入し、受験人口は増加の一途を辿っている。都市部を中心に、中学受験も市民権を得て久しい。
出典:https://news.nifty.com/article/domestic/society/12180-343632/

 

2021年から始まる新しい共通試験「大学入学共通テスト」

受験の世界では、よく「夏を制する者は受験を制す」や「夏は受験の天王山」といわれる。実際、東進ハイスクールの調査によれば、難関大学に合格した高校3年生の夏の平均勉強時間は、なんと8時間を超える。やはり、40日以上の長期にわたって時間が取れる夏が重要だということには根拠があるようだ。

もちろん朝から晩までねじり鉢巻きでガリガリ勉強する子供は昔もいたが、その中身は今の親世代のそれとは激変している。特に2021年から大学入試センター試験に代わって始まる新しい共通試験「大学入学共通テスト」では、求められる内容がガラリと変わる。

センター試験は知識や技能が問われる問題が大半を占め、マークシート式で行われていたが、新テストでは知識や技能に加えて、思考力や判断力、活用力などが重視された試験になるのだ。

 

“思考力”“判断力”“表現力”などが求められる時代に

大手進学塾「市進学院」ウイングキッズ指導室室長の飯嶋洋平さんが解説する。

「具体的には、複数の選択肢が正答となったり、『解答なし』という選択肢が導入されたり、記述式の問題も登場します。

また、一般入試でも主体性を評価するための面接を導入したり、志望理由書の提出を義務づけたりする大学も増加する。

つまり、これから試験を受ける子供たちは英単語を暗記したり数式を繰り返し解いて解答パターンを体に染みこませたりといった勉強に加え、表現力や文章力、コミュニケーション能力などさまざまな力を身につけなければならないのです」

そうなると、ますます親の役割も重くなるわけだが、受験にどんな変化があったとしても「わが子にもなんとか“できる子”になってほしい」と考えるのは親の常だ。だが、そんな切なる思いでとった行動が、実は子供にとって“NG行動”に該当するかもしれない。

「スマホがあれば何でもすぐに調べられる現代において、知識の蓄積は今後どんどんAIが担うようになる。むしろ膨大な知識の中から何をどう選んで活用するかを問う“思考力”“判断力”“表現力”などが重要視されるのです」(飯嶋さん)
 

“新試験では、知識や技能に加えて思考力や判断力、活用力などが求められる!”への4 つのコメント

  1. 平均一日の1/3勉強しているのですね・・・大学受験未経験なので、その現実に驚きです!

  2. 求められることが多すぎてちょっと気の毒。オールマイティじゃなく一つでも秀でていれば良いと思ってくれれば良いけど。

  3. 日常生活で感じることは、医師のコミュニケーション力の低さ。お医者さんでちゃんと会話してくれる先生は少ない。こういう試験があることで多少なりとも改善されるといいね。

  4. なんでも完璧にこなせるように、なんて無理難題。
    でも、ただ知識だけを詰め込む教育から変わっていくのは良いと思う!

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