酵素は体の働きに必要な物質なので、不足しないように適切に補ってやることが大切です。

 

酵素とは

人間の体は、食べ物を消化や吸収し、あるいは代謝活動を行うことで機能していますが、この際に働くのが酵素です。
酵素は機能が細かく分かれていて、例えばたんぱく質を消化する酵素は、たんぱく質以外の栄養素を消化することは出来ません。
そこで、人間の体のいろいろな働きを正常に保つためには、たくさんの酵素が必要になります。

 

酵素と年齢

このように人間に必要な酵素は、基本的には体の中で必要に応じて作られます。
その材料は食べ物ですが、極端に食生活が偏っていると、必要な酵素が作られないと言うことも考えられますが、一般的な食事をとっている限りでは、その心配はありません。
また、暴飲暴食によって消化器官がダメージを受けると、消化吸収によって酵素の材料が十分に供給されなくなったり、消化吸収のために余計に酵素を使用することで、酵素が不足しがちになることもあります。
このような事態を避けるためには、食べ過ぎ飲みすぎに気をつけることが大切です。

 

このように現役世代までは、平均的な健康に気を使う生活を心がけることで、酵素の供給についても特に意識しないでもよいと考えられます。
病気などで体調を崩したときに、酵素の供給についてもうまくいかずに酵素が不足することが考えられますが、これは一時的なものなので、よほど長期の加療をする場合意外は気にすることはありません。
しかし、年をとると、体のいろいろな機能が衰えるとともに、この酵素を作る機能も低下してしまいます。
年をとっても、運動や食生活に気をつけることで、健康を保つことは出来ますが、酵素を作る能力を復活させることは出来ないので、酵素を作る機能については、意識的に改善させると言うことは出来ないのです。

 

 

酵素を摂取することについて

そこで、酵素ドリンクなどを利用して、外部から酵素を補うことが考えられます。
ここで気をつけたいのが酵素の性質です。
酵素はたんぱく質という物質で出来ていますが、このたんぱく質は、熱や酸アルカリなどによって変質して、元の性質が失われてしまうことがあります。
野菜などには酵素が含まれていることが知られていますが、上のような性質から、熱などを加えて加工したものでは、酵素の機能が失われていることが考えられます。
また、人間の胃の中は強い酸性に保たれているので、機能を維持した酵素をせっかく摂取しても、胃の中で酸によってその機能を失ってしまうことも考えられるのです。
もっとも、どのような酵素が熱や酸アルカリで変質するのかは千差万別です。
また、摂取の仕方によっても異なってきます。
例えばドリンクをそのまま飲むのか、カプセルなどに封入したものを飲み込むのかといった具合です。
後者の場合だと、カプセルが胃の酸性を防いでくれて、酵素がその先に届くと考えられます。

 

このように、まずは自分がどのような酵素の摂取を望むのか考えてみることが大切です。
そして、その酵素の性質についてしっかりと把握した上で、効果的な摂取の方法を検討することが必要です。
とはいっても、難しい科学の知識を必要とすることはありません。
酵素の働きや性質については、分かりやすくまとめたサイトが数多くあるので、それらを参考にすることができます。
実際に販売されている酵素ドリンクにもいろいろなものがあります。
含まれている酵素の種類もそうですが、適切に摂取できるような措置が施されているかどうかということもあります。
そこで、含まれる酵素の種類だけではなく、それを使用して効果的に酵素が摂取できるのかについても、よく確認することが必要なのです。